■はじめに
皆さんこんにちは!ロート・ルーターサービス株式会社城南です。
アパートで突然断水が発生すると、日常生活に大きな支障をきたします。料理や入浴、トイレなど、水は生活に欠かせない要素であり、その供給が止まると入居者に多大な不便を強いることになります。断水の主な原因としては、給水ポンプの故障や水道管の劣化、地震などの自然災害、停電、さらには冬季の水道管の凍結などが挙げられます。これらの要因は予期せぬタイミングで発生することが多く、迅速かつ適切な対応が求められます。本記事では、アパートで突然断水が起きた際の主な原因とその対策について詳しく解説します。事前に知識を持ち、適切な準備をしておくことで、万が一の際にも冷静に対処できるようになります。
■アパートの断水の際に考えられる原因
・給水設備の故障や給水管の劣化
アパートで突然断水が発生する主な原因の一つに、給水設備の故障や給水管の劣化が挙げられます。多くの集合住宅では、給水ポンプを使用して各戸に水を供給していますが、これらのポンプの耐用年数は一般的に10年から15年とされています。長期間使用することで、消耗部品の劣化や計器や基盤の不具合などが生じ、水の供給が滞る可能性があります。また、給水管も経年劣化により漏水や破損が起こり、断水の原因となることがあります。これらのトラブルを未然に防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。特に、受水槽方式を採用している場合は、年に1回の点検と清掃が義務付けられています。日頃から設備の状態を確認し、異常が見られた場合は速やかに専門業者に相談することが、入居者の生活を守る上で重要です。
・災害による水道管の破損
アパートで突然断水が発生する場合、その原因の一つとして災害による水道管の破損が考えられます。地震や台風、洪水などの自然災害が発生した際、水道管が損壊することがあります。特に地震の際には、地盤の揺れによって地下に埋設された水道管がずれたり破裂したりするリスクが高まります。これにより、広範囲で断水が起こり、復旧に時間がかかるケースも少なくありません。
台風や洪水の場合も、水道施設が浸水したり、水圧が急激に変化したりすることで、水道管が破損することがあります。これにより、特定の地域や建物で断水が発生する可能性があります。災害時の水道管破損は予測が難しく、その対策も難しいため、日頃から防災意識を持ち、水の備蓄を心がけることが重要です。
・電気系統のトラブル
アパートで突然断水が発生する原因の一つに、給水ポンプの電気系統のトラブルが挙げられます。給水ポンプは各戸に水を供給する重要な設備であり、電力で作動しています。そのため、電気系統の不具合や停電が発生すると、ポンプが停止し断水に至る可能性があります。具体的な原因としては、ポンプ自体の故障、配電盤のブレーカーの不具合、電線から建物への引き込み線のヒューズ切れなどが考えられます。これらのトラブルを未然に防ぐためには、給水ポンプや電気設備の定期的な点検とメンテナンスが重要です。また、停電時の対応策として、非常用電源の設置や、停電時にも給水が可能な給水方式の検討も有効です。迅速な対応と適切な管理により、入居者の生活への影響を最小限に抑えることができます。
※ヒューズとは…ヒューズは電気回路や電装品を保護する重要なパーツです。ヒューズとは決められた数値以上の電流が流れると切れるようになっており、通電を起こさないようになっているのです。つまりヒューズがない場合、規定以上の電流が流れてしまうと電装品自体のトラブルにつながるということです。
・水道管の凍結
冬季に気温が低下すると、水道管内の水が凍結し、断水の原因となることがあります。特に気温が-4℃以下になると凍結しやすいとされていますが、風当たりの強い場所や日陰ではそれ以上の気温でも凍結のリスクがあります。凍結を防ぐためには、水道管が外気に直接触れる部分に保温材を巻き付け、ヒモで固定し、その上からビニールテープなどで隙間なく覆うことが効果的です。保温材は市販のものだけでなく、毛布や発泡スチロールなど家庭にあるもので代用できます。万が一、水道管が凍結して水が出なくなった場合は、蛇口を閉めた状態で自然解凍を待つか、凍結部分にタオルを被せ、人肌程度(40℃程度)のぬるま湯をゆっくりとかけて解凍してください。ただし、熱湯を直接かけると水道管や蛇口が破裂する恐れがあるため、避けてください。また、凍結によって水道管が破裂し漏水が発生することもあります。その場合は、メーターボックス内のバルブを閉めて水を止め、速やかに指定の水道工事店やメンテナンスセンターに連絡して修繕を依頼してください。
■断水時の初期対応
・水道の元栓や止水栓の確認
アパートで突然断水が発生した場合、まず水道の元栓や各設備の止水栓を確認することが重要です。元栓は通常、玄関横のパイプスペース内に設置されています。扉を開けて水道メーターを確認し、接続されている止水栓を反時計回りに回して全開にしてください。 各設備の止水栓も確認し、閉まっている場合は開けて水が出るか確認しましょう。これらの確認で水が出ない場合は、断水の可能性が高いため、管理会社や水道局に連絡して状況を確認してください。
・近隣住戸への確認
アパートで突然断水が発生した際、まずは近隣住戸への確認を行いましょう。これは断水の原因や範囲を把握するために重要です。近隣住戸も同様に断水している場合、建物全体の問題や地域的な断水が考えられます。一方、自分の住戸のみが断水している場合は、個別の設備不良や配管の問題が疑われます。近隣住戸への確認を通じて、断水の範囲を特定し、適切な対応を迅速に行うことが可能となります。また、近隣住戸と情報を共有することで、復旧までの間、互いに協力し合うこともできます。断水時には冷静に対処し、近隣住戸への確認を含めた初期対応を適切に行いましょう。
※近隣で道路の水道工事等を行っている場合や道路埋設物の工事をする際は、近隣や管径経路の各住宅に案内チラシが事前に配布されていますので工事期間中や工事後に問題が起きた際は
案内に載っている問い合わせ先にご相談下さい。
■断水時の生活対策
・飲料水や生活用水の確保方法
断水時における飲料水や生活用水の確保は、日常生活を維持する上で極めて重要です。以下に効果的な方法をまとめます。
飲料水の確保方法
事前備蓄 一人当たり1日3リットルを目安に、最低3日分の飲料水を備蓄しておきましょう。市販のペットボトル水や長期保存可能な保存水の購入が推奨されます。
水道水の保存 清潔な容器に水道水を満たし、密閉して日陰の涼しい場所で保管します。保存期間は常温で夏季3日間、冬季5日間が目安で、冷蔵庫に保管した場合は10日程度持ちます。保存期間を過ぎた水は飲用ではなく生活用水として活用しましょう。
生活用水の確保方法
浴槽の利用 断水の予告がある場合は、浴槽に水を張っておくことで、トイレの洗浄や清掃などに使用できます。ただし、この水は飲用には適していません。
ポリタンクの準備 給水所から水を運ぶ際には、持ち運び可能で蓋ができるポリタンクが便利です。事前に準備しておくと、緊急時に役立ちます。
断水時の対応をスムーズにするためには、日頃からの備えが大切です。飲料水や生活用水の確保方法を実践し、不測の事態に備えましょう。これにより、断水時の不便を最小限に抑え、安心して生活を続けることができます。
・トイレの使用方法
断水時にアパートでトイレを使用する際は、以下の手順で対応してください。
①水の確保: 浴槽やバケツに水を汲み置きし、洗浄用として備えておきましょう。
②直接洗浄: バケツに約5~6リットルの水を用意し、便器内に一気に注ぎ込むことで排泄物を流します。
③追加洗浄: 悪臭防止のため、洗浄後に3~4リットルの水をゆっくりと便器に注ぎます。
④注意点: 地震などの災害時には給水管が損傷している可能性があるため、トイレに水を流すと
汚水の逆流や溢れの危険性があります。
この場合、トイレの使用を避け、簡易トイレや携帯トイレの使用を検討してください。
・衛生管理のポイント
断水時の衛生管理は、感染症や食中毒を防ぐために非常に重要です。まず、手指の清潔を保つことが欠かせません。流水での手洗いが困難な場合は、ウェットティッシュやアルコール消毒液を使い、特に調理や食事の前、トイレ使用後などには衛生管理を徹底しましょう。また、調理器具の衛生を守るために、使い捨ての食器やカトラリーを活用するのがおすすめです。食器にラップを敷いて使うことで、使用後に洗う手間を省き、衛生状態を維持できます。
食品の取り扱いにも注意が必要です。冷蔵・冷凍機能が制限される可能性を考慮し、生鮮食品の使用を控え、保存性の高い食品を選びましょう。調理した食品は速やかに食べきることが大切です。さらに、トイレの衛生管理も忘れてはいけません。断水時には、汲み置きした水を使って排水し、水飛びによる雑菌の繁殖を防ぐために床に新聞紙や雑巾を敷くと良いでしょう。
これらの対策を講じることで、断水時でも衛生的な環境を保ち、健康被害を予防することが可能です。
■困ったときは専門業者にきいてみる
突然の断水に直面した際、自分での解決が難しい場合や原因が不明な場合には、専門の水道修理業者に相談することをおすすめします。専門業者は、断水の原因を迅速かつ正確に特定し、必要な修理や処置を行うプロフェッショナルです。例えば、漏水や配管の破損、設備の故障といった技術的なトラブルには、専門的な知識と道具が必要となります。専門業者に連絡する際には、状況をできるだけ詳しく伝えることが重要です。例えば、「断水が起きた時間帯」「異音や水漏れがあったかどうか」などの情報が、原因の特定や対応の迅速化に役立ちます。早めの対応で、安心して日常生活を取り戻しましょう。
■まとめ
アパートで突然断水が発生した場合、迅速かつ適切な初期対応が重要です。まず、全ての蛇口が確実に閉まっていることを確認してください。これは、断水復旧時に水が溢れ出すのを防ぐためです。次に、管理会社や大家さんに連絡し、断水の原因や復旧の見通しを確認しましょう。また、断水が長引く可能性を考慮し、飲料水や生活用水を確保することが大切です。さらに、断水中にトイレを使用するための代替手段や、近隣の公共施設の利用可能性も確認しておくと安心です。これらの対応を冷静に行うことで、断水時の不便を最小限に抑えることができます。
■ロート・ルーターサービス株式会社城南は東京都大田区を拠点に給排水設備工事を行っております。
ロート・ルーターサービス株式会社城南は東京都大田区で給排水設備工事を行っております。弊社が行う給排水設備は社会を支える重要なインフラに携わる業務と考えております。
だからこそ、お客様が困っている時やお客様のSOSには迅速に正直に答えていきたいと考えております。
また、そういったお客様が何かあった時に気軽に相談出来るような存在でありたいと考えています。設立から30年以上、戸建てやアパート・マンション、店舗、ビルなどあらゆる建物での水まわりに関するトラブルを解決して参りましたので何かあった時には一度弊社へご相談ください。
東京都管工事工業協同組合にも加盟しており、専門の技術スタッフが誠意を込めて対応し、高品質な施工をお届けいたしますので、お客様へ安心をお届けします。
”日々の生活に安心・快適を”ということを理念にこれからも地域やお取引先の皆様に安心と快適をお届けしていきます。
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