排水ポンプの耐用年数はどれくらい?交換時期と長持ちさせる方法を解説

■はじめに


皆さんこんにちは!

東京都大田区で給排水設備工事を営むロート・ルーターサービス株式会社城南です。


排水ポンプは家庭や商業施設で使用される排水設備の中でも重要な役割を果たしています。主に生活排水や雨水を効率的に処理し、衛生的な環境を維持するために不可欠な機器ですが、その耐用年数や交換時期について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。本記事では、排水ポンプの一般的な耐用年数や交換が必要となるタイミングについて詳しく解説するとともに、ポンプを長持ちさせるための日常のメンテナンス方法や注意点について紹介していきます。定期的なメンテナンスを怠ると、突然の故障やトラブルが発生しやすくなり、生活や業務に大きな影響を及ぼす可能性があります。これを未然に防ぐためにも、排水ポンプの基礎知識を身につけておくことは非常に重要です。ぜひ、この記事を通じて排水ポンプの正しい使用方法とメンテナンス方法を学び、大切な設備を長く安全に使い続けるためのヒントを得てください。



■そもそも排水ポンプってなに?


排水ポンプとは、生活排水や雨水などの水を特定の場所から別の場所へ移送するための装置です。主に住宅、商業施設、産業施設などで使用され、汚水や雨水を効率よく処理し、浸水や衛生問題を防ぐ役割を果たします。排水ポンプにはさまざまな種類があり、それぞれの用途や使用環境に応じて選ばれます。例えば、家庭用の小型ポンプから、大規模な工場や建設現場で使用される産業用ポンプまで、その種類は多岐にわたります。排水ポンプの基本構造は、電動モーターを駆動源とし、インペラと呼ばれる回転部品が水を吸い込み、外部へ排出する仕組みです。これにより、汚水や雨水を効率よく移送し、地下室や駐車場、屋根、庭などの浸水防止に役立ちます。排水ポンプは特に汚染度の高い水を扱うため、耐久性や防錆性が求められ、定期的なメンテナンスが欠かせません。それにより、長期間にわたり安定した運用が可能となります。

■排水ポンプの耐用年数はどれくらい?

・一般的な排水ポンプの耐用年数はどれくらい?


排水ポンプの耐用年数は、使用環境やメンテナンス状況により異なりますが、一般的には約10~15年とされています。この数値は、メーカーや製品の品質、設置条件、そして使用頻度などに左右されます。例えば、住宅用に設置される水中ポンプの場合、適切な使用と定期的なメンテナンスや清掃を行っていれば、10年以上の稼働が期待できます。一方、商業施設や産業用の大容量ポンプは、より厳しい使用環境にさらされるため、定期的な点検と部品交換そして清掃が必要不可欠です。

耐用年数を延ばすためには、フィルターやインペラの清掃、ポンプ周囲の汚れ除去、定期的なオイル交換などが重要です。また、異常音や振動が発生した場合には速やかに専門業者に点検を依頼し、必要に応じて部品交換や修理を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。適切な管理とメンテナンスを行うことで、排水ポンプの寿命を最大限に延ばし、安定した性能を長期間維持することが可能です。


・使用環境や水質によって寿命が変動する


排水ポンプの耐用年数は、使用環境や水質によって大きく変動します。設置場所の気候や地理的条件がポンプの寿命に直結するケースが多いです。例えば、高温多湿の環境や極寒の地では、機械部品の劣化が早く進む傾向があります。また、設置場所が砂地や泥地などで、ポンプに不純物が大量に含まれた水を処理する場合、フィルターやインペラが摩耗しやすく、結果として寿命が短くなることが考えられます。さらに、処理する水質も重要な要因です。例えば、生活排水に含まれる油分や食品カスなどは、ポンプ内部に堆積し、性能の低下を引き起こす場合があります。また、工業排水など、化学物質を含む水を処理する場合は、ポンプの材料が腐食しやすくなり、耐用年数が短くなるリスクが高まります。塩分を多く含む海水や地下水も同様に、部品の腐食を促進します。このため、使用する環境や水質に最適な耐食性、耐摩耗性の材料や設計を持つポンプを選ぶことが非常に重要です。具体的には、ステンレス製や特殊な防錆コーティングが施されたモデルを選ぶことで、耐久性を向上させることができます。また、定期的なメンテナンスと水質の監視、フィルターやインペラの清掃などを怠らずに行うことで、ポンプの寿命を延ばし、安定した性能を保つことが可能です。ポンプの状態を定期的にチェックし、適切な対策を講じることで、信頼性の高い運用を実現し、突然の故障を防ぐことができます。


■交換時期の見極め方:故障や性能低下の兆候


・異音や「カタカタ」といった振動の発生


排水ポンプの交換時期を判断する際、異音や振動の発生は危険なサインです。 通常運転時にはほとんど気にならない程度の運転音であるべきですが、金属音や異常なうなり音です、カタカタみたいな異音が聞こえる場合は、内部の摩耗や故障が考えられます。これらの異常音は、多くの場合、インペラの破損やベアリングの劣化、騒音の原因です。 また、ポンプが以前よりも強い振動を伴う場合にも注意が必要です。 過剰な振動は、ポンプの固定具の緩みやフィルターの当たり、内部部品の劣化が進んでいる可能性を示しています。また、ポンプが以前よりも強い振動を伴う場合にも注意が必要です。 過剰な振動は、ポンプの固定具の緩みやフィルターの当たり、内部部品の劣化が進んでいる可能性を示しています。


・排水効率の低下


排水ポンプの交換時期を判断する際、排水効率の低下は重要な指標の一つです。正常な状態では、ポンプは一定の速度で排水を処理し、迅速かつ効率的に水を排出します。しかし、排水効率が低下すると、排水に時間がかかり、水が完全に排出されない状況が発生することがあります。この問題には、いくつかの原因が考えられます。まず、インペラ(羽根車)の摩耗や破損です。インペラは水を吸い込み、排出する重要な部品ですが、経年劣化により水を吸い込む効率が低下します。次に、フィルターの目詰まりが挙げられます。排水ポンプは汚れやゴミをある程度処理できますが、フィルターが詰まると排水効率が悪化します。また、配管内の汚れや腐食も問題です。特に使用頻度の高い排水ポンプでは、配管内にスケールや沈殿物が溜まり、水流が妨げられることがあります。さらに、モーターの劣化や電気的な問題も排水効率の低下につながります。モーターが劣化すると十分なパワーを発揮できなくなり、ポンプ全体の性能が低下します。このような場合、ポンプが必要な動力を供給できないため、排水処理がスムーズに行えなくなります。

・漏電やブレーカーの頻繁な作動


排水ポンプのブレーカーが頻繁に作動する場合、漏電の可能性が高いことがあります。特に水中ポンプでは、水中にある電源ケーブルが経年劣化し、絶縁性能が低下して通電不良(絶縁抵抗不良)を起こすケースが一般的です。この状態が確認された場合、ポンプ本体の寿命が近づいており、交換が必要となる可能性があります。一方、新しいポンプでブレーカーが落ちる場合は、別の要因が原因となることもあります。例えば、配線の接続不良や制御盤内の異常、さらには電源環境の問題などが挙げられます。モーターの過負荷が原因で保護装置が作動することもあります。その場合は一度モーターを停止させることや専門業者に確認を取るのが良いでしょう。


■定期点検について

・異物がつまり排水できない時


排水ポンプが異物の詰まりにより排水できない場合、迅速な対応が求められます。詰まりの主な原因は、吸込み口への異物の侵入や、配管内の汚れの蓄積です。このような状況では、まずポンプを停止し、安全を確保した上で、吸込み口や配管内の異物を取り除くことが必要です。詰まりが解消しない場合、ポンプの分解清掃や、専門業者への依頼が推奨されます。一度詰まりが発生すると、問題解決には時間とコストがかかるため、事前の対策が重要です。定期的な点検や清掃を行い、異物の侵入を防ぐフィルターの設置や、配管内の汚れを防止する措置を講じることで、詰まりのリスクを軽減できます。

・定期清掃・点検の重要性


排水ポンプの定期点検は、設備を最適な状態で維持し、故障を未然に防ぐための最重要事項です。排水ポンプは日常的に使用される中で、インペラの摩耗、モーターの劣化、配管内の汚れの蓄積など、経年劣化による問題が必ず発生します。これらを放置すると、排水効率の低下や重大な故障につながり、建物全体に悪影響を及ぼすリスクがあります。定期点検では、ポンプ内部の状態や配線の絶縁性能、動作音や振動の異常を確認するだけでなく、ポンプや周辺設備の清掃も重要な作業の一つです。汚れやスケールが蓄積したままだと、流量が制限されるだけでなく、ポンプへの負荷が増加し、故障を引き起こす可能性があります。清掃を定期的に行うことで、ポンプの性能を最大限に引き出し、耐用年数を延ばすことが可能です。

また、定期点検と清掃を同時に行うことで、周辺設備全体の状態を把握することができ、トラブルの早期発見や対策が可能になります。信頼できる専門業者に依頼し、計画的な点検と清掃を実施することで、設備の安全性と性能を長期的に維持し、安心して使用できる環境を確保することができます。


・絶縁抵抗測定


ほとんどの場合は、ポンプを一つ一つばらして確認することはできないため、定期的な清掃を行いながら運転確認を行っています。「絶縁抵抗測定」を通じて、測定部分の電流が規定値以上に通電していないかどうかを測定しています。絶縁抵抗測定の目的は、絶縁不良による電気漏れが発生していないかを確認することです。絶縁抵抗が低下すると漏電が発生し、感電や火災といった重大な事故につながる危険性があります。また、漏電が起きている場合、電力が無駄に消費され、本来供給されるべき電気が届かなくなる可能性があります。そのため、絶縁抵抗の測定は安全性と効率を保つために欠かせない作業です。


■まとめ


排水ポンプは、生活排水や雨水を効率的に処理し、衛生的な環境を維持するために重要な設備です。 その耐用年数は一般的に10~15年とされていますが、使用環境や水質、メンテナンスの状況により大きく変動します。とんでもない気候条件や不純物の多い排水処理をする際には、ポンプの寿命が短くなる傾向があります。

交換時期の見極め方としては、異音や振動の発生、排水効率の低下、漏電やブレーカーの頻繁な作動といった注意事項があります。に応じて修理や交換を行うことが重要です。

また、定期的なメンテナンスと清掃を行うことで、ポンプの性能を最大限に引き出し、耐用年数を延ばすことができます。 汚れやスケールの除去、フィルターやインペラの点検、ポンプ周囲の清掃を徹底することがございますが、しばらく安定した運用を実現する鍵となります。




■ロート・ルーターサービス株式会社城南は東京都大田区を拠点に給排水設備工事を行っております。


ロート・ルーターサービス株式会社城南は東京都大田区で給排水設備工事を行っております。弊社が行う給排水設備は社会を支える重要なインフラに携わる業務と考えております。

だからこそ、お客様が困っている時やお客様のSOSには迅速に正直に答えていきたいと考えております。


また、そういったお客様が何かあった時に気軽に相談出来るような存在でありたいと考えています。設立から30年以上、戸建てやアパート・マンション、店舗、ビルなどあらゆる建物での水まわりに関するトラブルを解決して参りましたので何かあった時には一度弊社へご相談ください。


東京都管工事工業協同組合にも加盟しており、専門の技術スタッフが誠意を込めて対応し、高品質な施工をお届けいたしますので、お客様へ安心をお届けします。


”日々の生活に安心・快適を”ということを理念にこれからも地域やお取引先の皆様に安心と快適をお届けしていきます。


【過去の施行事例はこちら】

ポンプ更新工事 大田区平和島


汚水ポンプ交換工事 大田区久が原



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