「受水槽と貯水槽の違いを理解しよう!」それぞれの特徴と用途を詳しく解説

皆さんこんにちは、東京都大田区で給排水工事を営むロート・ルーターサービス株式会社城南です。皆さんは「受水槽」「貯水槽」という言葉を聞いたことはありますか?普通に生活しているとなかなか耳にすることが少ない言葉なのではないでしょうか。実際どちらも水をためる構造物であり、それぞれに用途があります。

そこで今回は受水槽と貯水槽の違いについて解説していきます。


■受水槽とは


受水槽はビルやマンションなど学校、病院などにあり、水道局から水道管を通して供給される大量の水を一時的に貯め、建物内の給水システムへと送るための水槽です。主に高層ビルや施設で設置されています。


受水槽給水には、配水管の水圧が変動しても給水圧、給水量を一定に保持できることや一時に多量の水使用が可能であること、断水時や災害時にも給水が確保できること、建物内に水使用の変動を吸収し配水施設への負荷を軽減することなどの効果があります。


具体的には病院などで災害時、事故等による水道の断水、減水時にも、給水の確保が必要な場合や火災時の消防用水としても使用されています。他にも学校のプールなど一時的に大量の水を使用する際の変動が大きい場合は配水管の水圧低下を防止することができます。


公共の水道水は一定の圧力が掛かっており、ビルで言うところの3階もしくは2階までしか給水ができないような仕組みになっています。しかし都心部など多くは3階以上の建物が多く存在しています。4階以上に送水するにはポンプの力が必要になります。30年以上前の建造物では、当時ポンプの性能が悪く屋上にも受水槽を設置する場合もありました。屋上に設置することで重力を用いて各戸に給水が可能になります。これを高架水槽と呼びます。

高架水槽は、一度に使用する量の多い建物に設置されることが多く、主にマンションに設置されることが多いです。


受水槽は水道水を貯水しておくため水道水に含まれるミネラルが硬質化してしまい「水垢」が蓄積されていきます。貯水槽につながる水道管が破損や老朽化すると土や虫が管内に入り、住民が飲み水や生活用水として使うため健康被害を被る事が考えられます。また、水温を適切に管理しないと「カビ」や腐ってしまいます。


その為設置して終わりではなく、メンテナンスをお香なうことも定められています。

貯水槽の有効容量が10立方メートルを超えるものは毎年1回以上の定期的な受水槽、高架水槽の清掃、設備の点検ほか、厚生労働大臣の登録を受けた検査機関で水質検査(法定検査)を受けなければなりません。


法定検査は、水質や水槽やその周辺、外観などを検査する必要があります。

受水槽を設置すると年に1回の定期的なメンテナンスが必要となります。

検査の結果は保健所に報告することを義務付けられており、違反した場合100万以下の罰金が課せられます。



■貯水槽とは


受水槽の他に高架水槽や上水以外の水を貯める水槽を称しています。そのため、受水槽は貯水槽であり、貯水槽は受水槽とは異なるとも言えます。



貯水槽とは、主に雨水や地下水などの天然水を貯めるための構造物や装置のことを指します。貯水槽は、農業用水や工業用水、生活用水などの様々な用途で使用されています。


貯水槽には、大きく分けて地上型貯水槽と地下型貯水槽の2種類があります。地上型貯水槽は、建物の屋上や庭などに設置され、比較的簡易な構造で水を貯めることができます。一方、地下型貯水槽は地下に埋設され、地下水を貯めることができるため、建物や周辺環境の景観を損なわずに水を貯蔵することができます。


貯水槽の主な役割は、水の貯蔵だけでなく、災害時や水不足時に備えて十分な水を確保することです。また、水の供給量を安定化させるためにも利用されています。さらに、水の浄化や処理を行うことで、安全な飲料水を供給する役割も担っています。


貯水槽の管理や運用には、定期的な清掃や点検が必要です。清掃や点検を怠ると、水質の劣化や構造物の劣化が進み、安全性や耐久性に問題が生じる可能性があります。そのため、貯水槽の適切な管理と保守が重要です。



■受水槽と貯水槽の違いとは?


貯水槽は、雨水や地下水をためる装置をさしており主に農業用水や工業用水として用いられる事が多いです、それに対して、受水槽は貯水槽の一種であり主に地上や地下に設置される施設を指しており主に水道水を貯蓄する目的で使用される。どちらも水を貯水する施設だが、その用途が生活用水か農業用水として使うかの違いがあります。


■まとめ


今回は、貯水槽と受水槽の違いについて解説していきました。

受水槽は貯水槽と大別はされないが、使用される用途が農業用水か生活用水かが違ってきます。

簡単にまとめると


【用途の違い】

受水槽:主に水道水を貯めるためのもので、家庭やビルなどの建物に設置される。

貯水槽:雨水や地下水などの天然水を貯めるためのもので、農業用水や工業用水などの用途で使用される。


【設置場所の違い】

受水槽:一般的に屋内に設置される。

貯水槽:屋外に設置されることが多い。


【機能の違い】

受水槽:水道水の圧力を安定させるためのもので、一定の圧力で水を供給する役割を持つ。

貯水槽:水を貯めておくことを目的とし、後で利用するための水を貯める役割を果たす。


【容量の違い】

受水槽:比較的小規模な容量で設計されることが多い。

貯水槽:大容量の水を貯めることができる構造となっている。


【管理の違い】

受水槽:定期的な清掃や点検が必要である。

貯水槽:清掃や点検が不定期であり、水質管理が重要である。


以上の違いから、受水槽と貯水槽はそれぞれ異なる用途や特徴を持っており、適切な環境や目的に応じて選定する必要があることが分かります。



■ロート・ルーターサービスでは受水槽やポンプのメンテナンス工事にも対応しています


ロート・ルーターサービス株式会社では、水回りに関するお悩み事にすべて対応しております。


具体的には、排水溝の詰まりや水回りのリフォーム工事、受水槽のメンテナンスなど様々な工事に対応しております。地元大田区をはじめとしたお客様から信頼いただき、今ではたくさんの工事の依頼をいただいております。


また、受水槽のメンテナンスは年に1回はメンテナンスを行う必要があるため定期的に業者間とやりとりを行う必要があります。

今後新たにマンションなどを新設する際に業者選びに迷っている関係者がいましたらお気軽にご相談ください。