■はじめに
皆さんこんにちは、東京都大田区で給排水工事を営むロート・ルーターサービス株式会社城南です。
トイレのリフォームや新築時に、一体型トイレとタンクレストイレのどちらを選ぶべきか迷っている方も多いでしょう。両者には見た目や機能、設置スペース、メンテナンス性などさまざまな違いがあります。本記事では、一体型トイレとタンクレストイレの特徴やメリット・デメリットを詳しく比較し、どちらが自分に適しているのかを判断するためのポイントを紹介します。これにより、快適で効率的なトイレ選びの参考になれば幸いです。
■一体型トイレとは
一体型トイレは洋式トイレの中の1種類で便器、タンク、便座が一体化したデザインのトイレを指します。このタイプのトイレは、従来の組み合わせトイレに比べてスタイリッシュな外観を持ち、トイレ空間をスッキリと見せることができます。また、各パーツのつなぎ目や凹凸が少ないため、掃除がしやすいという利点があります。節水機能や便座の温水洗浄機能など、さまざまな機能が搭載されているものもあります。
・一体型トイレのメリット
①見た目がスッキリすること
一体型トイレの大きなメリットの一つは、見た目がスッキリする点です。一体型トイレは、便器、タンク、便座が一体化したデザインを持つため、従来の組み合わせトイレと比べて非常にスタイリッシュで洗練された外観となっています。これにより、トイレ空間全体が広く見えるだけでなく、モダンな印象を与えることができます。一体型トイレのデザイン性は、トイレを単なる機能的な空間から、インテリアの一部として楽しむことができる要素へと変える力があります。特に、オシャレで機能的なトイレを求めるユーザーにとって、一体型トイレは理想的な選択肢と言えるでしょう。
このように、一体型トイレはその美しいデザインと清掃のしやすさから、多くの家庭で選ばれています。
②掃除が楽な点
一体型トイレの大きなメリットの一つは、掃除が楽である点です。従来の組み合わせトイレと比べて、一体型トイレは便器、タンク、便座が一体化しているため、各パーツのつなぎ目や凹凸が少なく、汚れが溜まりにくくなっています。このデザインにより、隙間や凹凸が少ないため、掃除の際に細かい部分まで手が届きやすく、汚れを簡単に取り除くことができます。また、多くの一体型トイレにはふち無し便器が採用されており、便器の内側にふちがないため、汚れが溜まりにくく、掃除の手間を大幅に減らすことができます。これにより、掃除を頻繁に行う必要がなくなり、日常のメンテナンスが簡単になります。さらに、一体型トイレはタンクが内蔵されているため、タンク周りの掃除も簡単で、水垢やカビの発生を防ぎやすくなります。このようなデザインと機能性により、一体型トイレは清潔さを保ちやすく、トイレ全体の衛生状態を向上させることができます。
総じて一体型トイレは掃除が楽な点が挙げられます。
・一体型トイレのデメリット
壊れてしまうと交換が必要な可能性も!?
一体型トイレのデメリットとして、特に壊れた時の対応が挙げられます。一体型トイレは、便座、タンク、便器が一体化しているため、便座やタンクの一部が故障した場合でも、部品交換が難しいことがあります。メーカーの部品保有期間を過ぎていると、修理が困難で、便座だけでなく便器全体を丸ごと交換しなければならないケースが多いです。例えば、便座が故障しても部品があれば便座のみの修理や機能部の交換で済むことがありますが、部品が手に入らない場合や便座の故障が深刻な場合、便器全体を交換する必要があります。これは高額な出費につながり、特に便器自体は100年使えるともいわれる耐久性があるため、便座の故障で全体を交換するのは非効率といえます。
■タンクレストイレとは
タンクレストイレとは、名前の通りタンクがなく、直接水道からの水を利用して洗浄するトイレのことを指します。このタイプのトイレは、デザインが非常にスリムでスタイリッシュなため、トイレ空間を広く見せる効果があります。また、タンクがないため、手洗い場を別途設ける必要があります。
・タンクレストイレのメリット
①空間デザイン
タンクレストイレのメリットは多岐にわたります。まず、最大の特徴はタンクがないため、トイレ空間が広く感じられ、スタイリッシュでモダンなデザインを実現できます。これにより、狭いスペースでも有効活用が可能です。
②節水機能
特に注目すべきはその優れた節水機能です。タンクレストイレは、水道管から直接水を供給して洗浄を行うため、水の無駄を大幅に減らすことができます。多くのタンクレストイレは、洗浄に使用する水量を最適化する技術を搭載しています。例えば、TOTOのネオレストシリーズでは、大便時には約3.8リットル、小便時には約3リットルの水しか使用しないため、従来のタンク式トイレと比較して大幅な節水が可能です。また、水流のコントロール技術により、少ない水量でも高い洗浄力を維持することができます。さらに、タンクレストイレは連続使用時にも効果的です。タンクに水を溜める必要がないため、複数回の連続使用でも水不足になることがありません。このため、大人数の家庭やオフィスなどでも効率的に利用することができます。
総じて、タンクレストイレはデザイン性だけでなく、優れた節水性能により経済的にも環境的にもメリットが多い選択肢です。
・タンクレストイレのデメリット
①電気を使用する
タンクレストイレは電気を使用して水を流して行きます。そのため、停電時等電源トラブルが発生すると、トイレが使用できなくなる可能性があります。
しかしメーカーやトイレの種類によっては手動で水を流すこともできますのでご安心ください。
②タンクがないので水量が限られる
タンクレストイレは、タンクがない分、水を供給するためのポンプを使用しています。このため、一定量以上の水を一度に使用することが難しく、特に一度の洗浄で多くの水を必要とする場合には不便を感じることがあります。加えて、水圧が低いと、十分な水量を確保できない場合があり、洗浄力が弱く感じることもあります。そのため、タンクレストイレの導入を検討する際は、水圧や使用する水量の規模について十分に確認することが重要です。
③手洗い場がついていない
タンクレストイレはそのコンパクトな形状と洗練されたデザインを重視しているため、多くのモデルには手洗い機能が付属していません。これにより、トイレの使用後に手を洗うための別の洗面所を設ける必要があり、スペースの確保や追加の設備投資が発生します。また、手洗い機能がないため、衛生面での配慮が必要となり、使用後の手洗いが不便に感じることもあります。これらの点は、タンクレストイレを選ぶ際に考慮すべき重要な要素です。
■一体型トイレとタンクレストイレはどちらがおすすめ
一体型トイレとタンクレストイレは、それぞれ異なるメリットを持ちます。一体型トイレは、便器とタンクが一体化しているため、コンパクトでスタイリッシュなデザインが魅力です。設置スペースが限られた場所や、洗練された見た目を求める場合に最適です。一方、タンクレストイレは、タンクがないため、よりスリムで空間を広く感じさせる効果があります。水道管から直接給水し、トイレの後ろがスッキリして掃除も簡単です。一般的には、デザイン性と省スペース性を重視するなら一体型トイレ、さらに広い空間を確保したいならタンクレストイレが推奨されます。各トイレの特性を理解し、用途やインテリアに合わせて選ぶことが大切です。
■まとめ
タンクレストイレと一体型トイレの主な違いは、デザインと機能性にあります。タンクレストイレはタンクがないため、すっきりとした見た目で、設置場所のスペースを有効に活用できるのが特徴です。洗浄水を瞬時に供給するため、水圧が高い必要がありますが、その分、トイレ本体の価格は高めです。一方、一体型トイレはタンクと便器が一体化しており、設置が簡単で、コストパフォーマンスが良好です。ただし、タンク部分があるため、設置スペースには制限が出る場合があります。どちらを選ぶかは、デザインの好みや設置スペース、予算によって決めると良いでしょう。それぞれの特性を理解し、自分の生活スタイルに合ったトイレを選ぶことが大切です。
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