■はじめに
みなさんこんにちは!
東京都大田区を拠点に給排水設備工事を営むロート・ルーター株式会社城南です!
タンクレストイレは、近年の住宅において人気のある選択肢となっています。そのスタイリッシュなデザインや省スペース性は、多くの家庭で支持されていますが、寿命や交換のタイミングについてはあまり知られていないことが多いです。一般的にトイレは買い替える必要のない一生物と考えてる方も多いかもしれませんが、実際にはトイレにも寿命があるといわれています。
そこで今回はあまり一般的に知られていないタンクレストイレの寿命について解説していきます。
■タンクレストイレとはそもそもどういったトイレ?
タンクレストイレとは、その名の通り水を貯めるタンクがないトイレのことです。従来のタンク式トイレは、タンクに水を貯めてその重みで排水する仕組みですが、タンクレストイレは水道から直接水を供給し、水圧を利用して便器を洗浄します。このため、タンクが不要となり、トイレ空間を広く使えるのが大きな特徴です。
タンクレストイレのメリットには、節水効果があります。1回の洗浄に使用する水量は約3〜4リットルで、従来のタンク式トイレの約1/3以下です。これにより、年間の水道代を大幅に節約できる可能性があります。また、デザインがスタイリッシュで、掃除がしやすいという利点もあります。
一方で、デメリットとしては、故障時に便器全体を交換しなければならない場合があることや、手洗い場を別途設置する必要がある点が挙げられます。タンクレストイレは、現代のライフスタイルに合わせた機能的で美しいトイレとして、多くの家庭や商業施設で人気を集めています。
■一般的なタンクレストイレの寿命は何年?
・一般的な寿命
タンクレストイレは、スタイリッシュでインテリアに調和するデザインが魅力ですが、その寿命はどのくらいなのでしょうか?一般的に、タンクレストイレの寿命は約15~20年とされています。これは主に、使用頻度やメンテナンスの状況、製品の品質によって異なります。高品質なブランドのトイレであれば、より長く使用できることもあります。
・メーカー別の寿命
実際にメーカーが推奨する寿命を見ていきます。
今回は大手トイレメーカーTOTOでは、使用から約13年以降がタンクレストイレの寿命であると推奨されています。具体的に見ていきます。
使用から〜10年間の間ではリモコン電池の交換や洗浄ノズルやバルブユニットなどの内部機能の点検を推奨しています。
約10年を経過すると、逆流防止装置の点検や交換を推奨しています。
このように便器自体の寿命というよりかは、内部の部品も含めて経年劣化が起こるためトイレにも寿命があると言われています。
次にLIXILについてみていきます。
同じくトイレメーカーのLIXILに関してもタンクレストイレの寿命は約10年~20年と言われています。LIXILでもトイレの保証期間が取り付けから2年間設定されていますが、リクシルオーナーズクラブに登録すると保証期間を延長することができます。
■寿命を左右する要因
・使用頻度やメンテナンスの重要性
タンクレストイレは、近年人気のあるトイレの一種で、タンクがないためコンパクトでスタイリッシュなデザインが特徴です。しかし、その寿命を延ばすためには、使用方法やメンテナンスが非常に重要です。
まず、使用方法についてですが、タンクレストイレは水圧を利用して流すため、適切な水圧が確保されていることが必要です。水圧が低いと、流れが悪くなり、詰まりの原因となることがあります。また、トイレットペーパーの使用量にも注意が必要で、過剰に使用すると詰まりやすくなります。次に、メンテナンスの重要性です。定期的な清掃や点検を行うことで、内部の部品の劣化を早期に発見し、故障を未然に防ぐことができます。特に、ウォシュレット機能を持つモデルでは、電気系統のトラブルが発生しやすいため、専門業者による点検を定期的に受けることが推奨されます。これにより、タンクレストイレの寿命を延ばし、快適な使用環境を維持することが可能です。
・清掃方法や使用環境が寿命に与える影響
まず、清掃方法についてですが、定期的な清掃はタンクレストイレの寿命を延ばすために不可欠です。内部の構造が複雑なため、汚れが蓄積すると故障の原因となります。特に、便器の内側やノズル部分は、専用の洗剤を使用して丁寧に掃除することが推奨されます。清掃を怠ると、汚れが固着し、流れが悪くなることがあります。
次に、使用環境も寿命に影響を与えます。タンクレストイレは水道から直接水を供給するため、水圧が十分でない環境では正常に機能しないことがあります。特に高層マンションなどでは、水圧が低くなることが多く、これが故障の原因となることがあります。また、使用頻度や家族構成によっても、トイレの負担が変わり、寿命に影響を与えるため、これらの要因を考慮して適切なメンテナンスを行うことが重要です。
■タンクレストイレの一般的な交換のタイミングとは?
・故障や不具合
主な故障の原因としては、電気系統の異常や部品の劣化が挙げられます。特に、ウォシュレット機能やフラッシュバルブの故障が多く、これらの部品が壊れると水が流れなくなることがあります。また、老朽化に伴う水漏れも一般的な問題で、パッキンの劣化が原因で水が漏れ出すことがあります。
故障のサインには、水が止まらない、流れない、またはリモコンが反応しないといった症状があります。これらの症状が見られた場合、早めに修理を検討することが重要です。特に、故障が進行すると修理費用が高額になる可能性があるため、定期的なメンテナンスが推奨されます。
また、タンクレストイレでは、電源ランプの隣に点検ランプがついています。
点検ランプが点灯している際にはまずセルフチェックを行いましょう。自分たちでも解決できない場合にはプロの業者に修理をお願いすることをおすすめします。
・部品の経年劣化
ウォシュレットや電気系統の部品は、使用頻度が高いほど劣化が顕著になります。例えば、ウォシュレットのノズルや温水機能は、10年を超えると故障が増える傾向にあります。また、タンクレストイレは部品が一体化しているため、故障が発生した場合、全体を交換しなければならないことが多く、修理費用が高額になることもあります。経年劣化のサインとしては、水漏れや流れが悪くなる、リモコンの不具合などが挙げられます。これらの症状が見られた場合は、早めの点検や交換を検討することが重要です。
・トイレの製造期間が終了したことで部品がない
例えば、ウォシュレット機能が故障した場合、部品供給が終了していると、修理が不可能となり、トイレ全体を新しくする必要が出てきます。このため、タンクレストイレを選ぶ際には、将来的な部品供給の可否を確認することが重要です。特に、製造から10年を超えると、部品の供給が終了することが一般的であり、これが故障時の大きな負担となります。
・汚れ
しかし、その構造から汚れが付きやすいというデメリットもあります。
タンクレストイレの内部は、凹凸が少なく掃除がしやすい設計になっていますが、使用頻度が高いと汚れが蓄積しやすくなります。特に、便器のふちやノズル部分は、尿石や水垢が付着しやすい場所です。これらの汚れは、定期的な掃除を怠ると頑固になり、取り除くのが難しくなります。
掃除には、中性洗剤を使用することが推奨されており、柔らかい布やトイレ用ブラシを使って、便器の内側やノズルを丁寧に拭き取ることが重要です。また、汚れがひどい場合は、酸性やアルカリ性の洗剤を使うことも可能ですが、使用後は必ず水でしっかりと洗い流す必要があります。黄ばみや黒ずみが気になる方は新たにトイレを新調しています。
■まとめ
タンクレストイレは、近年の住宅リフォームや新築において人気を集めているトイレの一種です。タンクがないため、見た目がすっきりしており、掃除も簡単で、空間を広く見せることができます。また、節水効果が高く、1回の使用で必要な水量が少なく済むため、長期的には水道代の節約にもつながります。
しかし、タンクレストイレには注意点もあります。まず、故障時には便器全体を交換しなければならないため、修理費用が高額になる可能性があります。また、手洗い場が別途必要になることや、設置には十分な水圧が求められるため、マンションの高層階などでは導入が難しい場合もあります。さらに、停電時には使用できないため、非常時の対策も考慮する必要があります。
交換のタイミングとしては、一般的に約10年を目安にすることが推奨されていますが、使用状況やメーカーによって異なるため、定期的な点検が重要です。タンクレストイレは、デザイン性と機能性を兼ね備えた選択肢ですが、導入前にはメリットとデメリットをしっかりと理解しておくことが大切です。
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